人生こればっか

2006年12月01日 [日記ではない]

【一つの記事で5回くらい驚いた】

【壁に隠したロックウェルの絵、17億8千万円で落札】

私も大好きな、アメリカの市民生活を描いた画家ノーマン・ロックウェル/Norman Rockwell(1894-1978)の絵が17億8千万円で落札された、というニュースは金額でもまあ驚いたことは驚いたのですが、それまでの話がまた変わった話で。

その絵を友人が購入したのはたったの900ドル(約10万4000円)。60年のことですから今とは価値が全然違うとはいえ、当時既に人気作家だったことを考えるとあまりにお買い得なお値段でびっくり。
そして絵を手に入れた男はその後、自分で絵の複製を描いて飾り、本物をその裏の壁の中に隠した…って、隠すって発想も凄いし、周りの人々を欺けるほどの複製を自分で描くことが出来たってのはもっと驚きです。ロックウェルの友人だったってことは、やっぱり画家だったのでしょうか(調べたら所有者だったドン・トラクティー氏はイラストレーターだったようです)。
で、複製を描いて本物を隠したのは離婚をめぐる財産分与の争いで奪われることを恐れていたらしい、とのことでその絵を大事にしていたのはいいのですが、結局絵を隠していることをそのまま誰にも言わないで、男はそのまま死んでしまったとのこと。じゃあ、絵はずっと誰の目にも触れずにいたのか…何てもったいない…。そして、専門家が絵を「本物と違うのでは」と指摘したため男の息子が家を調べて壁の中にある本物を発見できたとのことですが、もし発見する前に家ごと隠された壁が壊されてたら…。ああ、恐ろしい。

そして今回落札された「息子の旅立ち」って、ロックウェルの作品の中でも代表作じゃないですか! これがずっと壁の中だったのか! ロックウェルのファンは何よりもその事実がびっくりだよ!
ロックウェルってアトリエが火事を出して作品の多くが焼失してるんだから、せめて現存している作品は大事にしてくれ…。

あ、こんなDVD出るのね。買おうかな。
ノーマン・ロックウェル アメリカの肖像
ノーマン・ロックウェルノーマン・ロックウェル アメリカの肖像

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